進路や学部・学科選びのポイントを、センセイ・センパイにインタビュー。
シリーズ6 業界で活躍中のセンパイにきく
アコガレ★JOBインタビュー season 4
Part.6 機械・電機・家電
電気工事士
小川 大樹(おがわ・だいき)さん
公開:
世の中のさまざまな職業の中から、人気の業界で活躍している21職種の方々にインタビュー。それぞれの職業について、しごとの内容や、やりがい、面白さなどについて、語ってもらいました。「どんな人に向いているか」「なるにはどうすればいいか」など、これから進路を決めようとしている高校生に向けて紹介します。インタビュー動画も合わせてご覧ください。
現場には仮設の段階から電気を引く
建設現場のインフラ整備から完成まで
私は電気工事士の資格を持って、主に電気工事をやっています。建設現場には最初の段階で入ります。例えば土地改良のタイミングから仮設の電気を引いたり、そのあと配線工事をしたり、照明器具やコンセントをつけたりする仕事です。
現在はこの保育園建設に携わって、会社から職長を命じられて現場を任されているので、人を雇って指示をしたり、自分がその場で電気工事をしたりしています。
具体的には、天井に照明器具を埋め込むために設置工事をするとか、コンセントを付けたり、LANケーブルを差し込む所を作るなど、電気に関するあらゆる工事を担います。
現在、資格は第二種電気工事士を持っています。何年か前に電気工事のアルバイトをしようと思って二種の免許をとって、アルバイトを経て正規の社員として働いています。実は既に第一種電気工事士の試験には合格しているのですが、5年間の実務経験を積まなければならないため、必要に応じ、一種を持っている仲間と協力して仕事をしています。
工事現場の仕事は地味で汚れるが
お客さんの喜ぶ顔を見られることも
建設現場は、外気に直接触れることが多いので、夏は暑くて冬は寒いのが普通です。作業は地味だし、場所によっては汚れることも多い仕事なので、きつい仕事であることは間違いありません。また、高所での作業を伴うことや、感電する危険もあります。
ただし、私の場合は作業するよりも頭を使う方が多いためか、定められた手順にしたがっていれば、さほど危険を感じることもなく、つらかったとか、大変だったというイメージはありません。
建物を引き渡すときに、電気工事を担当した私が最後に設備の使い方を説明するのですが、お客さまが建物に入って「明るいね」とか、「おしゃれな照明がついている」と、おほめの感想をいただくことがあります。
私たちはそれなりに苦労して配線工事を行いますが、専門業者である私たちの通常の仕事ですので、さほど感動することではないとも思うのですが、やはり電気は無くてはならないインフラで、部屋に灯がともるというだけで感激されることも多く、その場にいられたことに、とてもやりがいを感じます。
建設現場ですから、どうしても朝早い仕事に対応できる人、そして体を動かすことができる人ですね。あと、高所での作業が伴うので、危険予測や判断がきちんとできる人。3mの高さは日常茶飯事ですが、落ちたら危険です。ケガをせず、安全に仕事ができるというのも大切な能力です。