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27-1シリーズ27 2016~2017年度 新・高校3年生対象
Part.1
全国主要25国公立大学 受験対策ガイド
【北海道~北関東】
北海道大学・岩手大学・東北大学・
国際教養大学・筑波大学
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2017年度入試をめざす新・高校3年生のみなさんが、大学入試に向けて本格的な対策をスタートさせる時期になりました。そこで、主要国公立大学25大学について、センター試験の目標ラインや個別試験の特徴や対策など今後の学習の指針となるポイントについてまとめましたので、受験勉強のスタートダッシュに役立てください。なお、2015年度入試までの出題内容と2016年度の募集要項に基づいて作成していますので、必ず2016年度入試問題や2017年度入試の選抜要項・募集要項などで最新の情報を手に入れてください(全4回)。
※下記はすでに終了した入試の情報です。
北海道大学
【国立大学・北海道札幌市】
学部:文/教育/法/経済/理/医/歯/薬/工/農/獣医/水産
●下記はすでに終了した入試の情報です。
北大は、文理ともに前期日程において総合入試が実施されるのが特徴です。
募集人員は文系では100人で前期日程の文系学部全体の2割弱ですが、理系は1,027人と前期日程の理系学部全体の7割以上を占めています。また、理学部、工学部、薬学部、農学部では前期学部別募集は実施されません。
なお、総合入試合格者の学部決定は第1年次終了時に行われます。また、水産学部は第3年次から函館キャンパスで学修することになります。
前期の個別試験は、全般的に基礎を重視した素直な問題の出題が多く、対策としては高校の授業を重視して、基礎力を徹底的に鍛えることが大事です。その上で、過去問を研究して実際の入試問題の形式に慣れてください。これに加えて、学部別入試の医学部医学科および獣医学部では、合格にかなりの高得点が必要なので、やや難問とされる問題にも対応できる学力が求められます。
医学部医学科では、筆記試験に加えて、面接が得点化されることにも注意してください。
岩手大学
【国立大学・岩手県盛岡市】
学部:人文社会科学/教育/工/農
●下記はすでに終了した入試の情報です。
岩手大は、2016年度にすべての学部で改組が行われ、入試科目・配点も変更となります。
教育学部は全課程でセンター試験900点、個別試験400点となり、センター試験の比重が高くなります。また、人文社会科学部は個別試験の比重が高くなり、理工学部はセンター試験、個別試験配点がともに2倍になります。
2015年度前期日程の合格者平均得点率を見ると、共同獣医学科は約80%の高得点率ですが、他の学部・学科は65%~75%程度です。全体としてセンター試験の配点比率が高いため、基礎学力をしっかり身に付けることが合格への第一歩です。
個別試験はいずれの科目も標準的な問題が多いため、教科書レベルの標準的な問題演習を繰り返すことが大切です。また、試験科目数が少ないため、取りこぼすことのないように丁寧な学習を進めてください。国語には、例年400字の論述があります。
後期では理工学部を除いて、小論文が課せられます。読み手を意識した文章作りを心がけてください。
東北大学
【国立大学・宮城県仙台市】
学部:文/教育/法/経済/理/医/歯/薬/工/農
●下記はすでに終了した入試の情報です。
東北大は、前期日程の個別試験は標準的なレベルの問題を中心に出題されています。
文系学部では個別試験において、地歴公民が出題されませんので、英数国の基礎学力をいかに着実に身につけることができるかが、合格への大きなポイントとなります。
理系学部では、数学と理科2科目をいかに攻略することができるかがポイントとなります。文理ともに、過去問を徹底的に研究するとともに、東北大入試実戦模試を受験して、出題傾向に慣れておくことが望ましいといえます。
後期日程は経済学部、理学部においてのみ募集が行われます。難関大では後期日程の廃止が相次いでいることから、東北大の経済学部、理学部の後期日程には、首都圏などから受験生の流入が起きており、厳しい競争が続いています。
理学部の個別試験の入試科目は数学と理科2科目で、奇抜な問題の出題はありませんが、厳しい競争を勝ち抜くためには、普段から十分な演習が必要だといえます。
国際教養大学
【公立大学・秋田県秋田市】
学部:国際教養
●下記はすでに終了した入試の情報です。
国際教養大は、他の国公立大学とは異なり、個別試験を独自日程で3回実施します。
センター試験の教科数はA日程が3教科、B日程が5教科、C日程が英語のみの1教科と異なっていますが、合格者の平均得点率は、A日程が90%前後、B日程が85%前後、C日程が93%前後で、いずれもセンター試験での高得点は必須です。
個別試験は、A・B日程では国語と英語、C日程では英語小論文が課されます。A・B日程の英語は、過去2年間は英語の長文を読んでの300語以上の自由英作文(120分)、C日程は過去3年間は数行の英文を読んでの300語以上の自由英作文(90分)です。
A・B日程の英文自体は難度がそれほど高いわけではありませんが、C日程も含めて、制限時間内に大学指定のとおりにまとめるのは容易ではありません。自己採点が難しいため、英語の先生に添削をお願いして練習を繰り返してください。国語は評論を読んでの内容説明、意見論述の2題出題が多くなっています。
筑波大学
【国立大学・茨城県つくば市】
学群:人文・文化学群/社会・国際学群/人間学群/生命環境学群/理工学群/情報学群/医学群/体育専門学群/芸術専門学群
●下記はすでに終了した入試の情報です。
筑波大は、募集区分が他大学と異なり学部・学科ではなく、学群・学類となっています。
前期日程の個別試験は、2~3教科が課されますが、決して難問や奇問が出題されることはなく、どの科目も基礎に重点を置いた入試問題だといえます。後期日程では、教科試験はなく、小論文や面接などが課されます。ところで、前期日程の人文・文化学群、社会・国際学群、情報学群情報科学類を除いて、配点でセンター試験の占める割合は小さくありません。
例年の合格者平均得点率をみると、医学群医学類で得点率90%、他の学類・学部では75%~80%程度は確保したいところです。
なお、2016年度入試の変更点をみると、情報学群では2段階選抜を行わないことになりました。また、人文・文化学群比較文化学類〈前期〉と情報学群情報科学類〈後期〉ではセンター試験の配点が変更となりました。これらの変更は、志望動向にも変化が起きる可能性があり、2016年度入試結果には充分に注意を払ってください。