千葉大学
【国立大学・千葉県千葉市】
学部：文／教育／法政経／理／医／薬／看護／工／園芸／国際教養（2016年4月より）
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千葉大は、国立大学では唯一の法政経学部・園芸学部・看護学部を有するなど、ユニークな学部・学科が多数設置されている大学です。さらに、2016年度入試から人気が高まっているグローバル系の国際教養学部が新設されました。

2016年度の前期日程の入試配点をみると、教育学部、薬学部、理学部の一部の募集区分を除いて個別試験重視の配点となっています。特に、医学部医学科はセンター試験：個別試験の配点が450点：1,000点と個別試験がセンター試験の2倍以上となっています。

前期日程合格者のセンター試験平均得点率は、医学部医学科で約90％、薬学部で約85％、これ以外の学部・学科ではおおむね75％～80％です。

また、個別試験の問題は、どの科目も基礎を押さえておけば合格にたどりつくことが出来る国公立大学として標準レベルの入試問題です。難問が出題されないだけに、難関学部志望者は高得点が要求されることから、ケアレスミス等による無駄な失点は絶対にしないことが重要です。

東京大学
【国立大学・東京都文京区】
学部：法／経済／文／教育／教養／工／理／農／薬／医
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東大は、前期日程はセンター試験110点、第2次学力試験440点、総合点550点で合否判定が行われます。すべての科類で2段階選抜の実施が予告されており、その実施予告倍率は文科各類が約3.0倍、理科一類が約2.5倍、理科二類が約3.5倍、理科三類が約4.0倍です。

2015年度入試において文理別で最も通過ラインが高かった科類は、文科二類が得点率72.4％、理科一類が81.2％ですが、文科類では80％を下回り、かつてと比べると第1段階選抜通過のハードルは低くなっています。

第2次学力試験は、英語が2015年度入試より記述式とマークシート方式を併用する形式となりました。個々の問題は決して超難問ではありませんが、試験開始45分後に実施されるリスニングを挟んで5つの大問を手際よく解答していく能力も試されます。

他の教科では高度な記述力、論述力を要する設問が中心で、基礎力を完璧にした上で、過去問などを用いて答案作成力を向上させることが重要です。なお2016年度入試から後期日程が廃止され、新たに推薦入試が始まりました。

東京医科歯科大学
【国立大学・東京都文京区】
学部：医／歯
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東京医科歯科大の前期日程は、医学部医学科と歯学部歯学科のセンター試験：個別試験の配点が180点：360点と個別試験重視の配点となっています。しかし、受験生のレベルが高いことから個別試験での逆転はそう簡単ではなく、センター試験ではできるだけ失点しないようにする必要があります。

センター試験の得点率は、過去の合格者平均点を参考にすると、医学部医学科は90％以上、医学部保健衛生学科・歯学部歯学科は80％前後、歯学部口腔保健学科も70％近くが求められます。

また、個別試験では英語で1,500語程度の超長文1題のみが出題されるという特徴がありますが、全体としては国公立大学の標準的なレベルの問題が出題されています。それだけに、最難関医学部医学科の一つであることから小さなミスは許されません。

後期日程は、医学部医学科、歯学部歯学科で実施されます。センター試験重視の配点ですが小論文の内容も難しいため、その対策も必要となります。

東京外国語大学
【国立大学・東京都府中市】
学部：言語文化／国際社会
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東京外国語大は、外国語大学という特性から、英語の配点が高くなっています。センター試験では450点満点で200点、個別試験では400点満点で300点の配点で、センター試験と個別試験を合わせると総合点の6割近くを占めています。特に、個別試験の英語の難易度はかなり高いことから、まずは英語の学力アップを目標に重点的に学習を進めてください。

世界史は国公立大個別試験の標準レベルの出題です。2015年度入試から新たに選択可能となった日本史は外交史を中心に出題されました。

センター試験の理系科目の配点は低く、数学は1科目50点、理科は地歴公民と合わせて2科目選択で100点なので、理系科目が少々苦手でも英語が得意であれば十分に合格を狙うことが出来ます。

言語文化学部、国際社会学部ともに募集単位（言語、地域）によって合格最低点にかなり差があり、言語文化学部の英語や国際社会学部の北西ヨーロッパといった募集単位は合格最低点が高く、難易度も高くなっています。

東京工業大学
【国立大学・東京都目黒区】
学部：理／工／生命理工
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東工大は、前期日程では第1類から第7類までの7つの類で募集が行われ、出願に際しては第1志望と第2志望の2つの類を志望できます。

入試問題には重厚な難問が多く、合格するには基礎を十分に理解した上で、過去問の演習及び研究を行うことが必要不可欠です。

前期日程では、センター試験で950点満点中基準点の600点以上を満たしていれば個別試験への出願が可能で、合否判定は、個別試験の成績と調査書の内容を総合して行われます。したがって、例年センター試験後にセンター試験失敗組が他大学からの志望変更により流入するという特徴があります。

個別試験の科目は全類共通で、数学・英語・物理・化学の4科目です。試験は2日間で行われ、初日に数学、英語、2日目に物理、化学が実施されます。このように、物理と化学の時間が独立していることも大きな特徴です。配点では、数学が750点満点中の300点と大きな割合を占めています。また、後期日程は第7類のみで実施されます。

一橋大学
【国立大学・東京都国立市】
学部：商／経済／法／社会
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一橋大は、センター試験よりも第2次試験の配点がかなり高い2次試験重視の大学です。ただし、第1段階選抜の実施が予告されており、その実施予告倍率は前期日程が約3倍、後期日程が約6倍です。

2015年度入試前期日程における第1段階選抜通過ラインは、最も高かったと予想される社会学部でもその得点率は約73％でそれほど高いラインではありません。しかし、合格者の平均得点率は85％前後で、この程度の得点率が合格への必要条件といえます。

また、センター試験の配点を見ると、どの学部も理科は軽視できなく、特に社会学部〈前期〉はセンター試験180点満点のうち理科が100点と圧縮されずにそのまま加点されるので、理科の対策には十分な配慮が必要です。

第2次試験の入試問題はどの科目も一筋縄ではいかない応用問題ばかりが出題されます。そのため、合格するには早期に基礎を固め、そこから応用問題に対処できる発想力、思考力、計算力等を養成する必要があります。

横浜国立大学
【国立大学・神奈川県横浜市】
学部：教育人間科学／経済／経営／理工
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横浜国立大は、文系学部は経営学部（昼間主コース）〈後期〉が均等配点となっている以外はセンター試験重視の配点ですから、センター試験での高得点が求められます。

特に、教育人間科学部と個別試験で教科試験を課さない経営学部〈前期〉は、センター試験で合否がほとんど決まることから、センター試験では8割以上を目標としてください。

個別試験は、どの科目も基礎をしっかりと押さえておけば合格点が獲得できる国公立大学の標準レベルの問題ですが、高得点が要求されるのでケアレスミス等をいかに少なくして他の受験生と差をつけるかがポイントといえます。

なお、理工学部は個別試験重視の配点で、科目数も多いため個別試験の対策を十分に行ってください。英語は、難易度は標準的ですが日本語・英語の記述量が多いことが特徴です。理工学部の数学は、難易度は標準からやや難ですが、計算力が必要とされる出題が目立ちます。理科は物理、化学、生物ともに標準的な出題です。