いま知りたい教育関連のテーマについて、ドリコムアイ編集部が取材・調査
54-2シリーズ54 大学・短期大学 新増設最新情報
Part.2
2023(令和5)年度
大学 新増設情報
公開:
※設置予定の大学、学部、学科はすべて計画中のもので、名称は仮称となります。
2023(令和5)年度に計画されている
大学・学部・学科の新設など
すでに2023年度以降に設置が計画されている大学、学部・学科等について、判明分を紹介しておこう。
まず2023年の大学新設は、日本先端大(神奈川県)が設置を目指している。関東学院大の小田原校地を利用するもので、工学部の単科大学となる見通しだ。このほか東北農林専門職大(公立・山形県)、ビューティーアンドウェルネス専門職大(神奈川県)なども2023年度の設置を目指している。
学部・学科の設置では。国立大の大分大医学部にメディカル・イノベーション学科を計画中だ。生命健康科学、臨床医工学、医療マネージメントの3コースを予定しており、医療を側面から支える人材育成を目指す。このほか公立諏訪東京理科大で工学系学科の設置を計画中だ。
私立大では、東京理科大学が20年度から進めている学部再編の一環として、理学部第一部の応用物理学科を募集停止し先進理工学部物理工学科に改組、理工学部の創域理工学部への学部名変更と7学科での学科名変更、先進工学部は物理工学科を含む2学科新設など盛り沢山だ。
また東洋大は福祉社会デザイン学部、健康スポーツ科学部の設置を計画している。このほか摂南大現代社会学部、尚絅大こども教育学部、鹿児島国際大看護学部、さらに宝塚医療大が宮古島に観光学部の設置を予定している。
それ以外では中央大法学部の都心移転が注目されるほか、設置変更では旭川大で公立化の動きもある。
大学が認可されるまでの
手続きや期間を知ろう
大学を新設する場合は、文部科学大臣の認可が必要となる。そのため、大学の設置者は認可申請を文科大臣(窓口は大学設置室)に提出し、文科大臣は、これを大学設置・学校法人審議会に諮問する。
審議会は、大学設置分科会で申請された教育内容や組織が教育基本法や大学設置基準に適合しているかを、学校法人分科会で学校運営や財政状況が適正かなどを判断し、結果を文科大臣に答申する。これに基づいて文科大臣が設置認可の可否を決定する仕組みだ。
ちなみに認可が必要な事項には、大学・大学院の新設・廃止、学部の設置、学科の設置(私立)、収容定員総数の増加(私立)、設置者の変更などがある。
例えば2022年4月に大学を新設する場合は前々年度の2020年10月末までに申請し、前年度の2021年8月末に設置が認可される。ただし、それは順調に審査が進行した場合だ。不測の事態で遅延が発生したり、申請内容や準備等に不備や問題があれば継続審査となって認可が遅れたり、不可となる場合もある。
設置認可前でも、「設置認可申請中」であることを様々な媒体等でPRすることは可能だ。ただし認可されない場合もある旨の告示が必要となる。また実際の学生募集は認可後でなければ開始できない。
学部設置の場合は、前年3月末までに申請し、審査が順調なら、前年8月末に認可される。
●2020年12月現在 日本ドリコム調べ。
設置予定の大学、学部、学科はすべて計画中のもので、名称は仮称となります。内容はすべて予定のため、変更される場合もあります。詳細な情報は各学校へお問い合わせください。