EYE's Journal

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53-13

シリーズ53 令和3年度大学入学者選抜
Part.13 
オンライン選抜(4)
~本番ならではの注意点と心がまえ~

文: 田中 美代
※組織名称、施策、役職名などは原稿作成時のものです
公開:

前回に続き、オンライン選抜の対策を考えてみよう。環境を整え、模擬面接を行って本番に備えるところまでを説明したが、いざ本番となると緊張し、普段通りの力が出せなくなりがち。また、予想外のアクシデントが起こる可能性もある。今回は試験当日の対策を中心に、特にオンライン選抜で気を付けるべきポイントをまとめてみた。

落ち着いて試験に臨むための
最低限のマナーとは

ポイント①
高校生らしい服装を整える。

オンライン選抜(1)でも触れたが、オンラインでも基本は対面と同じ。服装・髪型は、対面と同様に身だしなみを整える必要がある。画面に映る部分はもちろん、画面に映らない部分にも手を抜かないようにしよう。

ポイント②
必要な書類を用意し、不要なものを机の上に置かない。

受験前に受験票や身分証明書などをカメラに映すよう指示されたり、室内をカメラで点検することを求める場合もある。大学が指定した書類を手元に用意するとともに、それ以外のものは受験の場に持ち込まないようにしておこう。

「机の上とその周りには、受験票・身分証明書以外のものを置かないこと」(桜美林大学)

「オンライン面接で使用するもの(PC等の電子機器、箇条書き程度のポイントメモ、筆記用具)以外の持ち込みは不正行為と見なす」(東京都市大学)

など大学側も厳しく指定しており、不正防止のためにAIを導入するところもある(神田外語大学、大正大学など)。あらかじめ不正を疑われないような環境を整え、正々堂々とした態度で試験に臨みたい。

オンラインでしか選抜を行わない大学、対面かオンラインかを選べる大学など、大学ごとに実施方法は異なっている。また、多くの大学では事前に通信状況チェックの日を設けており、試験日に加えて日程調整が必要になる。募集要項やHPをよく読み、実施方法を理解しておこう。

ポイント③
5~10分前には画面の前に座る。

指定された時間の5~10分前には画面の前で態勢を整えること。大学によっては、接続状態で待機し、順番が来たら大学側の指示に従って面接用のページにアクセスするという方法を採るところもあるが、それ以外でも時間的な余裕を持って試験に臨むことが大切だ。

事前に画面や音声に問題がないか、機器の充電は大丈夫かなどをしっかり確認しておくことは言うまでもない。

対面対策を基本に、
最高の状態で受験に臨もう

ポイント④
普段より大きめの声で、はっきりと話す。

オンライン選抜には、面接のほかにもプレゼンテーションや口頭試問、グループ討論などさまざまな種類がある。どの場合にも共通するのは、はっきりと自分の言葉で話すことが重要なことだ。カメラ目線で、挨拶・受け答えははっきりと、大きな声で話すことを心がけよう。

特に緊張すると早口になりがちなので、普段よりもゆっくりと話すこと。また、オンラインでは若干のタイムラグが生じるが、焦らずに間をおいて話すことを意識したい。

ポイント⑤
トラブルには慌てず対処を。

試験中、「通信不良などで接続が切れてしまった」といったトラブルも考えられる。文部科学省では通信環境の不具合が生じたときには、代替措置を講じるよう通知を出しており、大学側も、受験生の不利にならないよう配慮している。

「受験生の責ではない通信環境の不具合から接続が切れてしまった場合等には、出願時に登録された電話番号に本学より電話を入れる。電話での状況確認の後、本学からの指示に従うこと」(神奈川大学)

「接続不良が起きたときなどは受験票に掲出されている連絡先へ電話をすること。連絡が必要であると本学側が判断した場合は、本学から受験生に電話を行うことがある」(桜美林大学)

「不可抗力による事故等が発生した場合、試験開始時刻の繰り下げ、試験の延期等の対応措置をとることがある」(東京都市大学)

等、受験生救済対策を行っているので、慌てず大学側の指示を待って対応すれば問題はないだろう。

ポイント⑥
終了後、通信が切れるまで気を抜かない。

「試験が終わった」とホッとしたところを、試験官に見られてしまっては元も子もない。通信が切れるまでは試験と考え、最後まで気を抜かないようにしよう。

オンライン選抜になっても、大学が受験生に求めるものは変わらない。受験生が入学して何を学び、将来にどう活かしたいのか、そのための能力を持っているのかなど、その大学での学びにふさわしいことが合否の判断材料となる。自分の能力や希望をきっちり言葉にし、相手に伝えることが最も大きなポイントだろう。

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