EYE's Journal

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53-12

シリーズ53 令和3年度大学入学者選抜
Part.12 
オンライン選抜(3)
~事前準備と環境設定のポイント~

編集部
※組織名称、施策、役職名などは原稿作成時のものです
公開:

新型コロナウイルスの影響が続く中、大学入試が始まってひと月余り。多くの大学でオンライン選抜が導入されていることは、報道等ですでにご承知だろう。メリット、デメリットはあるものの、志望校がオンライン形式を指定している以上、高校・受験生側も対応策を講ずる必要がある。そこで、2回にわたりオンライン選抜の対策を考えてみる。

オンライン選抜を受けるために
必要な準備とは

ポイント①
志望校の実施方法を確認する。

まずやるべきなのは、志望校のオンライン選抜の具体的な実施方法を確認することだ。

オンラインでしか選抜を行わない大学、対面かオンラインかを選べる大学など、大学ごとに実施方法は異なっている。また、多くの大学では事前に通信状況チェックの日を設けており、試験日に加えて日程調整が必要になる。募集要項やHPをよく読み、実施方法を理解しておこう。

ポイント②
インターネット接続環境を整える。

オンライン選抜を受けるにあたり、インターネット接続環境を整える必要がある。
具体的な準備としては
・カメラ付きのパソコン、タブレット、スマートフォン(PCなど画面が大きいものを推奨)
・イヤホンとマイク(音声の入出力〈通話〉が可能なように設定)
・Wi-Fi環境(LANケーブルによる有線接続を推奨)
・大学側指定コミュニケーションアプリのインストール
などだ。

大学が指定するアプリはZoomが多いようだが、LINE ビデオ通話、Microsoft Teams、Google Meet、BIZMEEなど大学によってさまざまなので、事前に確認し、必要に応じてダウンロードしておかなければならない。

また、接続テスト・試験当日には、使用するパソコンやスマホがフル充電になっているかも忘れず確認しておくこと。

受験する場の環境を整え、
リラックスした状態で選抜に臨もう

ポイント③
明るく静かな場所を選ぶ。

受験する場所は、多くの場合受験生の自宅になろう。そのため背景や生活騒音の影響がないような配慮が必要だ。

「自宅または高校の個室(本人以外の同室は不可)とし、友人宅やネットカフェなど受験にふさわしくない場所は厳禁」(神奈川大学)

「個人として受験できる環境を整え、試験を妨げるような音などが発生しないようにすること。生活騒音が発生した場合でも、特別な措置は原則行わない」(東京都市大学)

「受験者のみで、他の誰も入ってこない部屋で受験すること」(桜美林大学)

など、大学側も受験環境に関する注意を挙げている。こうした環境を用意するのが難しい場合は、通っている高校で受験するのも一つの方法だろう。

また大学構内のオンライン設備を使用したり、対面での面接を受け付けるなど、状況に応じた対応をしてくれるところもある。志望校のHPを確認し、明記されていない場合は問い合わせてみよう。

加えて画面上の印象にも注意を払いたい。部屋を片付けるのはもちろんのこと、できるだけ無地の背景が映る、自然光が適度に差し込むなど、部屋の印象が明るくなるような場所を選びたい。ただし逆光で姿が見えなくなることがないように注意すること。

ポイント④
事前テストで、アプリの操作に慣れておく。

大学の事前通信チェックの前に、友だちや家族と通信の確認・チェックを行うことも重要だ。

「通信回線が不安定でないか」「ビデオはちゃんと映るか」「音声にタイムラグがないか」「画面の印象はどうか」などと同時に、使用するアプリの操作方法にも慣れておくこと。

実際のオンライン面接で、難しい操作が必要になることは少ないだろうが、アプリの機能を知っておくだけで精神的なゆとりが生まれるはず。リラックスして本番に臨むためにも、一通りの操作はマスターしておきたい。

また録画機能があるソフトの場合は、ぜひ録画機能を活用した予行練習を。表情やジェスチャーなどをいろいろ試し、「どうやれば伝わりやすいか」「相手の興味を引きつけるには」など、研究して見るのもいいだろう。

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