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進路や学部・学科選びのポイントを、センセイ・センパイにインタビュー。シリーズ2 大学・短期大学17学問系統別、大学の先生に聞く「学部・学科選択のポイント」

Part.6

学び系統06
法律・政治・行政

【学べること】法学、司法、行政、政治、国際政治、総合政策、環境・福祉等の各種法律など

中央大学 法学部
曲田 統(まがた・おさむ) 教授
※組織名称、施策、役職名などは取材当時のものです
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進学先を検討する際、将来の目標や学びたいことを明らかにしたうえで、自分の希望にあった勉強・研究ができる進学先を探すことが重要だ。具体的に学部を検討してみると、同じ名称の学部はたくさんあり、大学によって学ぶ内容に特徴があることがわかる。では、どのような点に注目してこれらの学部を検討していけば良いだろうか。ここでは17の学問分野別に、大学の先生にインタビュー。自分にふさわしい学部を選択するコツ・ポイントについてアドバイスをもらった。

ルールで成り立っている人の活動の中で、法は特に強い存在。法を学ぶことで世の中の仕組みを理解し、解決の筋道を提供できる人材を育てる。

▲曲田 統教授

中央の法科というと司法試験に強いイメージがあり、法律家志望が大半というイメージをもたれますが、公務員や民間企業への就職を希望する学生も多くいます。2014年よりコース制を導入して、法律学科の中でも法曹、公共法務、企業コースの3コースを創設。変化する時代の要請に応えているところです。

生活のすべてはルールで規定されていると言っても過言ではありません。ルールの代表こそ法律です。法律というルールは、社会の本質を見るときの最適なツールのひとつであるとともに、社会のあらゆる問題に公正・平等な感覚で解決の筋道を提示してくれます。そのため、困った人を助けたい、社会貢献したいという理由で法学部を希望する学生も多いですね。入学時は漠然とした思いでも、大学で触れる学問や学生生活の中で、だんだんと自分の夢が明確になります。

社会が動いていく中で、法律もその使い方も、時代に対応する形で変化していきます。時代にあった法律の使い方をするためには、さまざまな社会問題に関心をもち、どのような根拠に基づき解決を図ることが妥当なのかという思考能力が求められます。

中央大学は、留学制度やインターンシップ制度が充実しており、学生時代から社会とつながる機会が用意されています。さらに、学生の能動的な学びの場となる少人数授業を低学年次から積極的に行っています。そこで、現代社会の問題発見能力や、その問題への解決能力を養います。

また、法学部独自で、長期海外留学や国家試験合格などの夢にチャレンジする学生を応援するため、「やる気応援奨学金」というユニークな奨学金を設けています。奨学金と教育の融合をコンセプトにしており、学生みずから奨学金の使用計画を考え、それを実行する力を身につけることも目的にしています。このように、今後も自分の夢に向けて頑張りたいという学生を積極的に応援したいと考えています。

高校生へのアドバイス

大学選びでは、学問への興味関心や将来の進路以外に、雰囲気や相性という面も大切です。オープンキャンパスはその点を見極められるので、ぜひ色々な大学を見て回るべきだと思います。

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