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進路や学部・学科選びのポイントを、センセイ・センパイにインタビュー。シリーズ2 大学・短期大学17学問系統別、大学の先生に聞く「学部・学科選択のポイント」

Part.7

学び系統07
経済・経営・商学・観光

【学べること】経済学、経営学、金融、国際経済、会計学、マーケティング、ホスピタリティー、観光など

日本大学 経済学部
豊福 建太(とよふく・けんた) 教授
※組織名称、施策、役職名などは取材当時のものです
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進学先を検討する際、将来の目標や学びたいことを明らかにしたうえで、自分の希望にあった勉強・研究ができる進学先を探すことが重要だ。具体的に学部を検討してみると、同じ名称の学部はたくさんあり、大学によって学ぶ内容に特徴があることがわかる。では、どのような点に注目してこれらの学部を検討していけば良いだろうか。ここでは17の学問分野別に、大学の先生にインタビュー。自分にふさわしい学部を選択するコツ・ポイントについてアドバイスをもらった。

経済学は、カネ、ヒト、モノの3つの資源を効率的に使って、一人一人が主役となり、より豊かな社会を作る方法を考えます。

▲豊福 建太教授

経済学とは、ヒト、カネ、モノという限りある資源をいかに効率よく使って、社会を豊かにすることができるかを考える学問です。また私が研究する金融論は、本当に必要なところにいかに効率的にお金を使うかを考えます。実際の世の中にどのように影響するのかを考えるわけですから、社会の成り立ちに働きかける醍醐味と、世の中の役に立つ研究だという実感を味わえます。

日本大学経済学部は、経済学部としては教員数でも学生数でも日本最大級です。このスケールメリットを活かして多様な専門を持つ教員が多く、自分のやりたいことが必ず見つかるのが特徴です。

一方で、学生数も多いので、気の合う相手もまた必ず見つかります。大規模校なので教員と学生の距離が遠いかというと、少人数制の授業も多く、ゼミも充実させるなど、きめの細かい指導が身上です。日本大学経済学部では、経済、産業経営、金融公共経済の3学科がありますが、授業やゼミの履修に関しての垣根はとても低く、幅広い選択肢の中から自分のやりたい学習を存分に打ち込める環境にあると思います。

今の学生を見ていると、ピュアな若者が多いと感じます。まじめで吸収する力も高い。また、近年は経済に関する大きなニュースも多いので、経済学に関心を持っている学生も多いと感じています。経済学は、将来を見据えた上で、現在の社会が抱えている問題を考えます。そのため、物事をダイナミックにとらえることができるようになります。

また、経済学の基本となる概念を学べば、その考え方を応用することで世の中に対する視野をどんどん広げることができます。そういった点から、経済学は皆さんの将来に対して様々な可能性を提供することができると思っています。

高校生へのアドバイス

高校の段階で将来像がある程度固まっている人もいると思いますが、まだ漠然としている人もたくさんいるかと思います。経済学では、一人一人が自由に行動し、活躍できる社会を目指しています。経済学の学習を通じて社会の成り立ちがわかれば、将来自分はこんな職業について活躍したいという気持ちも自然と生まれてくるのではないでしょうか。

また、就職した際にも、自分の仕事がどのように社会に貢献しているということがわかっていれば、仕事のやりがいというのをより実感できることでしょう。経済学部での4年間を通じて、現実に起きている複雑な問題をシンプルに考える力や先を見通す力を身に着けることを通じて、より大きな世界が見えてくると思います。

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