進路や学部・学科選びのポイントを、センセイ・センパイにインタビュー。
シリーズ4 業界で活躍中のセンパイにきく
アコガレ★JOBインタビュー season 2
Part.1 ビジネス業界
行政書士・ファイナンシャルプランナー
佐藤 健人(さとう・たけと)さん
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世の中のさまざまな職業の中から、人気の業界で活躍している21名(21職種)にインタビュー。それぞれの職業について、しごとの内容や、やりがい、面白さなどについて、語ってもらいました。「どんな人に向いているか」「なるにはどうすればいいか」など、これから進路を決めようとしている高校生に向けて紹介します。インタビュー動画も合わせてご覧ください。
行政書士とファイナンシャルプランナー
お客様の不安を安心感に変える仕事
私は、行政書士とファイナンシャルプランナーの二つの資格を持っています。行政書士は法務全般に関する専門領域で、ファイナンシャルプランナーはお金や生活設計に関する領域です。
遠い将来のことですから、若い人にはなじみが薄いかもしれませんが、遺言や相続といったお客様の死後に起こる諸問題を未然に解決するためのプラン、そして人生設計に関すること、例えば結婚・離婚・出産・子育てなど、お金にまつわるお金の流れ、生命保険や年金などについての知識を用いて提案します。
法律的な問題と経済的な問題の両面をカバーするため、複数の資格を持ってお客様に対応しています。
行政書士事務所そのものは私ひとりで運営していますが、ファイナンシャルプランナーの領域については他2人と協力して行っています。この他、税理士や司法書士など、他の資格を有する人と連携して業務を行っているので、多岐に渡る相談も、私に相談していただければ、たいていのことには対応できます。
コンビニのような仕事だけに
休みが取れないのが悩み
日本では人の職業や肩書きを、ひとつに絞り込んで考える傾向があるようです。八百屋さんなら八百屋さん、魚屋さんなら魚屋さんというように、とにかく分かりやすく専門領域を決めたがるのです。
でもコンビニエンスストアという業態が出てきましたよね。野菜と魚をいっしょに買えるたけではなく、調理済みのものまで置いてあります。私は複数の資格を持っているので、気軽に様々な相談を受け付けられるコンビニのようなコンサルタントでありたいと思って活動しています。
仕事でつらいと思うことは特にないのですが、おかげさまで忙しくしており、休みがなかなか取れないということが悩みです。お客様がご相談に来られるのが、週末となることが多く、一方で行政などへの対応は平日となりますから、皮肉なことにコンビニ経営者のように休みが取りにくいのです。
休むときはきちんと休んで、仕事はしっかりこなすのが社会人のあり方だと思いますので、休日の調整が今後の課題です。
人と会って話すことが基本となる仕事ですから、会話の好きな人が圧倒的に有利です。しかし、今は話が不得意でも、人生経験を積んでいけば大丈夫です。
大事なことは、人の立場にたって考えられること。クレームがあったときに、どういうクレームなのかをきちんと理解できることです。