進路や学部・学科選びのポイントを、センセイ・センパイにインタビュー。
シリーズ5 業界で活躍中のセンパイにきく
アコガレ★JOBインタビュー season 3
Part.6 機械・電機・家電業界
工事部部長(電気工事士)
原 英明(はら・ひであき)さん
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世の中のさまざまな職業の中から、人気の業界で活躍している21名(21職種)にインタビュー。それぞれの職業について、しごとの内容や、やりがい、面白さなどについて、語ってもらいました。「どんな人に向いているか」「なるにはどうすればいいか」など、これから進路を決めようとしている高校生に向けて紹介します。インタビュー動画も合わせてご覧ください。
リフォーム工事や電気機器工事、
主に太陽光発電に関わる電気工事がメイン
弊社は太陽光発電に関わるリフォーム工事、電気機器工事をメインに行っています。私は当社では工事部という部署で、主に現場の統括管理をしています。現場に出て、屋根の上やマンションの屋上などの塗装による防水工事も行っています。
資格は電気工事士二種を持っていますが、太陽光の設備は屋上や屋根の上での作業になりますので、クレーン車の資格、そして「玉掛け」というクレーンのときに帯で材料を釣るための資格も取得しています。
私は建設に関わる仕事、土木工事、道路とかの外装工事から始まって、足場の組み立て足場工事、電気工事、左官工事、内装、大工仕事、造作工事、防水工事など、多くの仕事を学んできました。いまの仕事では、私が関わってきたこれらの経験すべてが必要とされているため、経験を生かしたうえでの今の業務がなりたっています。
この他、弊社は防衛省の業務で、米軍基地周辺の民家のガラスやサッシの交換をしています。米軍基地の周辺はジェット機の騒音がすごいため、補助金が拠出されるのです。
「頼んでよかった」という言葉を
みんなでいただける喜び
私が最初の頃に感動したのは、自分で施工した太陽光発電が発電されて、実際に東京電力さんに売電されるとか、その電力が周りの地域の人に使われた時です。「自分でもここまでできるんだ」という喜びがありました。
太陽光で発電したものを東京電力さんの電線を使って売電できるのですが、パワーコンディショナーという機械が東電さんの検査の時にカウントダウンを始めます。通常は300秒のカウントダウンが始まっていざ0になったときに、「せーの」で、カチャッと売れる瞬間が訪れます。その瞬間はとても感動しました。
一方、リフォームの業務で、実際に現場で作業を始めたら想定以上にひどい状態になっているときは大変です。もとからある壁の中などは見えませんので、ある程度の経験とか「おそらくこうなっているだろう」という想定のもとで作業を始めることになります。
しかし、当初出していた見積り金額を上回る費用がかかりそうとか、非常に困りますが、こうした経験は蓄積し、今後に生かすようにしています。
私はこの仕事がとても好きですが、電気工事に携わる喜びといっても漠然としてわからないことが多いと思います。
今回ご紹介したように電気工事、太陽光発電に携わる仕事ならではの喜びがあります。そういうことに気がつける、ちょっと変わった発想の人に向いていると思います。