おしえてセンセイ・センパイ!

進路や学部・学科選びのポイントを、センセイ・センパイにインタビュー。
シリーズ5 業界で活躍中のセンパイにきく

Part.7

アコガレ★JOBインタビュー season 3
Part.7 建設業界

現場監督

砂川建設株式会社
河原 菜都美(かわはら・なつみ)さん
※組織名称、施策、役職名などは取材当時のものです
公開:
 更新:

世の中のさまざまな職業の中から、人気の業界で活躍している21名(21職種)にインタビュー。それぞれの職業について、しごとの内容や、やりがい、面白さなどについて、語ってもらいました。「どんな人に向いているか」「なるにはどうすればいいか」など、これから進路を決めようとしている高校生に向けて紹介します。

工事がスムーズに進むように
段取りを決めて必要なものを手配

今は次の工事が始まる前なので、その段取りをしています。図面を描いたり、現場に必要なものを手配したりと、準備をしている段階です。

工事が始まってからの1日の流れは、朝礼後、現場で動いてくださる職人さんにどういうふうに工事を進めていくかなど、仕事の流れの説明をします。仕事に何か問題があり、私では判断できない場合は対処法を検討するため、状況を同僚や上司に伝えるなど、現場との連絡・連携・調整をします。

1日の仕事が終わるころには、翌日の作業に必要なものを用意したり、どう進めていくかを打ち合わせするとか、中長期的な日程で、今後の計画を立てることも行います。そして、現場仕事を終えて帰社しても、図面の作成や確認など、日々やることがたくさんあります。

私は建築の専門学校を出ていますが、学校で学んできたことよりも、実際の現場で行うこと、判断を迫られることなど、実務ではなかなか思うように進まないこともしばしばあります。

「わからない」から始めた仕事
一歩一歩手探りで進む

私は実務に関しては本当にわからない状態で入社したので、聞かれても答えられないという時がたくさんあって大変でした。ただ、わからなくてもあきらめずに質問したり、ふだんから見たり聞いたり覚えたりすることがとても大事なのだと、日々実感しています。

例えば、いま図面をパソコンで描いていますが、図面の描き方も最初はわかりませんでした。会社で一から教えてもらううちに、どういうふうに描くべきか、何に気を付ければいいかがわかってくるようになりました。

このように、当初は何もわからない状態だったのが、工事が進むたびに一つ一つ覚えていき、日々新しい建物が出来上がっていく、そこにとても面白さを感じています。

失敗談もたくさんあります。工事に必要なものを発注すること一つとっても、そこには責任が伴います。私の場合はコンクリートの発注をする際に「これくらい必要だろう」と自分で量を判断して頼んだところ、現場で必要な量と食い違ってしまい、迷惑をかけてしまったことがありました。

こんな人に向いている!

建物が好きな人、興味ある人だったら向いていると思います。そして、「自分で作ってみたい」と思う人ならなおのこと向いていると思います。

この仕事では、先輩のくれるアドバイスがとても大事です。聞き耳を立てて、さらに自分の経験をもとに何が一番効率的か判断する習慣をつけてください。

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