進路や学部・学科選びのポイントを、センセイ・センパイにインタビュー。
シリーズ5 業界で活躍中のセンパイにきく
アコガレ★JOBインタビュー season 3
Part.8 自動車・航空(のりもの)業界
整備本部 整備士
久保井 康耀(くぼい・やすあき)さん
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世の中のさまざまな職業の中から、人気の業界で活躍している21名(21職種)にインタビュー。それぞれの職業について、しごとの内容や、やりがい、面白さなどについて、語ってもらいました。「どんな人に向いているか」「なるにはどうすればいいか」など、これから進路を決めようとしている高校生に向けて紹介します。インタビュー動画も合わせてご覧ください。
勤務地は関西国際空港
日勤は不具合調整、夜勤は定例整備
飛行機の整備は、定期的に行う定例整備と、不具合が発生したときにそれを直す整備の大きく二つに分かれています。
定例作業でしたら、エンジンオイルを入れたり、飛行機に使われている様々なコンピュータの交換等を行ったりします。不具合を直す整備というのは、例えば飛行機についているタイヤがリミットに達したときに交換するなど、まさに不具合に対応する整備のことを指します。
ピーチの勤務形態はシフト制で、日勤、遅番、夜勤があります。航空機の運航スケジュールによるのですが、日勤では主に不具合を直す仕事、遅番や夜勤では飛行機が関空に戻ってきたときの点検が中心です。あとは定例作業を主に行っています。
今の私の仕事は、確認主任者という資格を持っている先輩方のサポートですが、私自身もいまその試験を受験中です。それから一等航空整備士取得のための勉強もしています。勉強と仕事の両立は難しいですが、整備をする上でどうしても必要な資格なので、日々頑張っています。
何事もなかったかのように
機体を就航に戻せたことの喜び
私は新卒でピーチに入ったのですが、先輩方は他の大手エアライン出身者も多く、厳しい経験をした方々から、指導をいただいています。私は先輩から「コミュニケーション不足」と指摘されたことがあります。作業に必要な機材を取ってくるよう命じられたとき、自分の聞き違いもあって確認を取らないまま取りに行ってしまい、時間を無駄にしてしまったことがありましたが、指摘されることで改善につなげることができます。
また、整備以外の他部署のスタッフと接する機会が多いのですけれど、そこにもいろんな業種出身の方がおられて、自分が経験したことのないような世界・業界のお話を聞かせてもらえるので、楽しさを感じています。
航空機整備は、やりがいがたくさんあって例を挙げるのが難しいくらいなのですが、一番印象に残っているのは、不具合の見つかった飛行機のエンジンを交換した後、その飛行機が無事就航に戻り、何事もなかったかのように飛んで行ったときはうれしいです。
無事に飛行機を就航させるためには、情報共有がとても大事になります。ですから信頼関係を結べる人間性が必要です。やったことに対しては責任を持つとか、うそをつかないとか、間違ってしまったことは素直に謝ることができるなど、それらが一番大切だと思います。