進路や学部・学科選びのポイントを、センセイ・センパイにインタビュー。
シリーズ5 業界で活躍中のセンパイにきく
アコガレ★JOBインタビュー season 3
Part.10 医療ビジネス業界
歯科受付・秘書
山本 景子(やまもと・けいこ)さん
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世の中のさまざまな職業の中から、人気の業界で活躍している21名(21職種)にインタビュー。それぞれの職業について、しごとの内容や、やりがい、面白さなどについて、語ってもらいました。「どんな人に向いているか」「なるにはどうすればいいか」など、これから進路を決めようとしている高校生に向けて紹介します。インタビュー動画も合わせてご覧ください。
受付で対応する人は
クリニックの看板です
私はこちらのクリニックで受付を担当しています。電話で予約を受け付けたり、アポイントの変更や調整も行ったりします。当クリニックでは保険診療もしているので、健康保険で負担される診療報酬を、市町村や健康保険組合に請求するといったレセプト業務も行っています。
一般歯科と審美歯科の違いは、一般歯科は歯周病予防や虫歯の治療が中心なのですが、「審美」は見た目が重視される技術になりますので、矯正で歯並びをきれいにしたいとか、かぶせものを白にしたいといったニーズに応えることになります。「美容」と考えてもいいかもしれません。
患者さんにとって、初めて当院の予約をするとき、その最初の印象はとても大切だと思いますので、私は自分の対応がクリニックの看板だという意識を持ってお受けしています。私も自分が予約をする場合に、受付の対応いかんで「ここ大丈夫かな」と不安に思ったり、逆に安心感を得られたりするので、そこは気を付けて仕事をしています。
受付はすべての患者さんの
顔と名前を覚えられる
たとえば、歯科衛生士さんですと、通常は自分が担当する患者さんしか知らないことが多いと思うのですが、私のように受付を担当する人はクリニックで一番はじめに患者さんと接してお話しをします。当然、ドクターや歯科衛生士よりも、多くの人たちに出会うことになりますので、皆さんの顔と名前を覚えられます。
そういった中で「髪の毛を切りましたね」といった会話もはずみ、患者さんと仲良くなれることがとても楽しいです。
一方で、受付業務をする上で大変なことは、受付にいるのがほとんど私一人ですので、なかなか休めませんから、体調管理が大切です。また、患者さんが一度にたくさんいらしたときに、会計や受付の順番など、その場の的確な判断が求められます。
もちろん、常に私がひとりで受付業務を行っているというのは一時的な状態ですので、サポートスタッフなどが入ることで助けていただけますが、自分ひとりでもきちんと回していけるよう、気を抜くことができません。
やはり受付ですから、皆さんに安心感を与えられるよう、気配りができる人、いろいろなところを見られる人、そして言葉づかいもきちんとできる人がいいと思います。
あと、わからないことなどがあったら放置せず、一生懸命聞こうという積極的な姿勢が感じられる人がいいですね。