EYE's Journal

いま知りたい教育関連のテーマについて、ドリコムアイ編集部が取材・調査

19-3

シリーズ19 看護師への進路を考える2 ~治療と回復を助ける専門職~
Part.3
看護学科 卒業生インタビュー
実践力が身につく授業や実習に
仲間とともに取り組める環境

東京女子医科大学看護専門学校(平成25年3月卒業)
築舘 美輝子(つくだて・みきこ)さん
※組織名称、施策、役職名などは原稿作成時のものです
公開:
 更新:

東京女子医科大学看護専門学校は、実践力を備え臨床現場で活躍できる看護師を育てている。築舘美輝子さんもその1人。今年3月に卒業し、看護師としての道を歩み出した築舘さんに、学校時代を振り返っていただき、同校の授業や臨地実習の特色、専門学校で学ぶメリットなどについて話を伺った。

教養系の科目が充実していて
専門科目は大学教授の講義も

▲築舘 美輝子さん

築舘さんは、東京女子医科大学看護専門学校の教育の特色について次のように話す。

「入学してみて、まず教養系の科目をかなり学べることが特色の1つだと思いました。英語、社会や生活に関する科目などいろいろあるのですが、なかでも『論理的思考』と『論文作成法』という科目は専門学校では珍しいと思います。看護記録などを書くうえでもこの科目はすごく役立っています」

同校では対人関係能力を育てることも重視しているため『人間関係論』という科目も開講している。

「心理学的な要素が強い科目なのですが、講義だけでなく学生同士での議論など人間関係を体感できる授業もありました。看護師は患者さんとの関係、ドクターや他職種との連携がとても大事なので、この科目も学ぶことができてよかったと思っています」

専門分野の科目も東京女子医大系列ならではの学び方ができたそうだ。

「女子医大の教授の方が講義をしてくださる科目も多かったので、専門性が高く、大学に通っているような感覚で授業を受けることができました。大学病院勤務を経て本校の教員になられた先生には、非常に実践的な内容の授業もしていただけました」

臨地実習では現場の仕事に沿って
すぐ役立つような技術も習得

臨地実習は、東京女子医大の3つの附属病院を中心に一般の病院も含めて行っている。この実習は、学生6人ごとに1人の教員がついて、現場の臨床実習指導者と連携して進めている。

「現場の指導者の方からは現場に即した内容を具体的に教えていただき、先生からは授業を踏まえて現場とは少し違う視点でも指導していただきました。ほかの専門学校では授業と実習で先生が異なることもあるそうですが、本校は同じ先生なので整合性があり、わかりやすかったですね」

この臨地実習では専門学校のメリットも感じたという。

「大学の臨地実習は授業で学んだことについて現場で理解を深めるという面があるようですが、専門学校の場合はもっと現場の仕事に近づいて、すぐにでも役立つような技術などを指導していただけます。看護記録も実際に現場で使える書き方を教えていただきました。こういうところは専門学校のメリットではないかなと思います。

それから、専門学校は高校から進学する人だけでなく、私のように社会人を経て入学する人も多いので、いろいろな人と一緒に刺激し合いながら勉強できるのもいいですね」

築舘さんは、多くの人に看護師をめざしてもらいたいと考えている。

「看護師は不足しています。病院だけでなく、今後は在宅での看護ニーズも増大していきます。それに、いろいろな患者さんがいらっしゃるので、看護師もいろいろな個性を持った人がいたほうがいいと思います。

看護を学ぶときはグループワークが多いので学生同士が仲よくなって部活動みたいな雰囲気があり、教員との距離も近い。看護師に関心があって、こういう環境のなかで学んでみたいという方は、ぜひ進学してきてください」

●東京女子医科大学看護専門学校
〒116-0011 東京都荒川区西尾久2丁目2-1
TEL. 03-3894-3371

新着記事 New Articles