東京の専門学校

都心の専門学校ならではの、特色ある学科やコースを取材

5-1

第5回 vol.1
グラフィック・メディア専門科
(前編)

学校法人 日本プリンティングアカデミー
(東京都文京区)
※組織名称、施策、役職名などは原稿作成時のものです
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全国から入学者を集める東京の専門学校にスポットをあて、教職員インタビューを通じてそのカキュラムに迫ります。東京の地場産業のひとつに数えられる出版・広告業。その周辺産業として欠かせないのが印刷業です。日本プリンティングアカデミー(JPA)は、全国で唯一、印刷業界に送り出す人材育成を目的とした専門学校。山内忠男教授に、詳しいカリキュラムを聞いてきました。

情報産業の先端を担う
印刷業界の実践的リーダーを育成

▲山内 忠男 教授

――印刷業界に向けた人材育成に特化した専門学校だそうですね。

かつて千葉大学に設置されていた工業短期大学部には印刷工学科という学科がありました。その工業短期大学部はのちに改組され、その後に廃止されます。日本プリンティングアカデミーが開設したのは同じ1978年のことです。千葉大学工業短期大学部印刷工学科で教職にあった現学校長らによって創設しました。

「印刷産業の発展に貢献するために、グラフィックメディアの新しい価値と発展の方向を思考し、それに対応した経営・マーケティング・生産技術をバランスよく身につけた実践的リーダーの育成」が建学の精神です。

――どういった入学者が多いのでしょうか。

開学当初から中小の印刷会社の経営者の子息が多いですね。印刷は最先端の情報産業なのですが、地味な印象があるのかもしれません。これまでのところ、一般の高校生が将来の就業先を印刷業界に絞って入学してくるケースは少ないのが実情です。

――1年制と3年制のコースがありますね。

1年制のグラフィック・メディア基礎科は、印刷の仕事をするうえで必要となる基本的なことを修得するコースで、3年制のグラフィック・メディア専門科は、基礎・応用・専門の課程をフルに学ぶコースです。ただし、これは入学前にどちらかを選択するのではなく、1年次の前期の間に選んでもらえればいいシステムです。

入学者には全員、最初の1年間の学習を通して印刷業界の就業に必要なオペレーティング技術をはじめとした総合的な知識や技能を教授します。そこで卒業して就職しても、印刷会社の新入社員としては十分なスキルや知識が身についているはずです。

さらに修学を希望する学生には、2年次以降、印刷会社で就業しているのと変わらない実践体験を積んでもらいます。さらに、教員とともに印刷業界の技術的あるいは経営的課題をテーマにした研究開発にも携わります。その成果は業界関係者を集めて行われる実践研究発表会で提案。

2007年2月の発表会では、「これからの印刷業のビジネスモデルとJPAの支援システム」「価格競争からの脱却を目指す世話型営業モデルと実践例」「カメラマンの満足度も高めるデジタル写真の画像処理」などの研究発表が行われました。

《つづく》

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