進路や学部・学科選びのポイントを、センセイ・センパイにインタビュー。
シリーズ4 業界で活躍中のセンパイにきく
アコガレ★JOBインタビュー season 2
Part.14 動物・植物業界
動物看護師
動物看護師
細矢 由佳(ほそや・ゆか)さん
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世の中のさまざまな職業の中から、人気の業界で活躍している21名(21職種)にインタビュー。それぞれの職業について、しごとの内容や、やりがい、面白さなどについて、語ってもらいました。「どんな人に向いているか」「なるにはどうすればいいか」など、これから進路を決めようとしている高校生に向けて紹介します。インタビュー動画も合わせてご覧ください。
診察の補助から受付まで、
幅広い業務でマルチに活躍
ひばり動物病院に就職して6年目になります。専門学校で勉強し、卒業するときに動物看護師の試験を受けて資格を取りました。
動物看護師はAHT(アニマル・ホスピタル・テクニシャン)、VT(ベタナリーテクニシャン)などとも呼ばれています。
当院を就職先に決めたのは、地域に根差した病院だったこと、獣医師と患者さん(飼い主)がしっかり話し合って治療の内容を相談する姿勢に共感したことです。私自身も実習のときにそのような雰囲気に触れ、飼い主さんとも実際にお話しさせていただき、こういうところで仕事ができたらいいなと思いました。
診断や処置はあくまで獣医師の業務ですので、私たち動物看護師はそのサポートをします。例えば診察中に動物をしっかりホールドしたり、獣医師の指示に基づいて検査をしたり、薬の準備をするなどといったことです。さらに受付から掃除まで、やることはたくさんあります。
仕事は大変だけど
元気になる動物を見ると感激
この仕事をして大変だったことは、就職して間もない頃です。やはり最初は慣れていませんから、ほとんどの仕事ができません。どうしても先輩に迷惑をかけてしまったり、もしかしたら患者さん(飼い主)に不安な思いをさせてしまったのではと悩んだりもしました。
また、体力のいる仕事でもありますから、慣れるまでは自分の体調管理も大変でした。
でも、大変な仕事でも、続けていくうちに少しずつ職場に慣れてきます。日々の患者さんが喜んでくださるので、「この仕事をして良かったな」と感じています。
私のいるこの世田谷区では、自治体が長寿のワンちゃんやネコちゃんを表彰しているのですが、先日、当院の患者さんでもある20歳のネコちゃんが表彰されました。そのときに飼い主さんが「こちらで診てもらったから長生きました」と言ってくださり、とても嬉しかったです。やはり、具合の悪かった患者さんが、元気に帰っていくのをみるときは、とてもやりがいを感じますね。
この仕事に向いているのは、動物が大好きな人、これにつきます。これだけと言ってもいいぐらいです。
勉強も仕事も「動物が好きで助けてあげたい」という気持ちがあって勉強をしていくうちに、ペットの健康をきちんと考えてあげられるようになると思います。