進路や学部・学科選びのポイントを、センセイ・センパイにインタビュー。
シリーズ4 業界で活躍中のセンパイにきく
アコガレ★JOBインタビュー season 2
Part.17 調理・製菓・栄養業界
シェフ
店長&料理長
大村 航介(おおむら・こうすけ)さん
公開:
更新:
世の中のさまざまな職業の中から、人気の業界で活躍している21名(21職種)にインタビュー。それぞれの職業について、しごとの内容や、やりがい、面白さなどについて、語ってもらいました。「どんな人に向いているか」「なるにはどうすればいいか」など、これから進路を決めようとしている高校生に向けて紹介します。インタビュー動画も合わせてご覧ください。
自慢のフランス料理で
お客様をおもてなしする
私が料理の道に入ったきっかけは、高校生の時のレストランでのアルバイトです。そのときに作る喜びに目覚め、この道を志すようになりました。
高校卒業後、専門学校に入り、フランス料理とイタリア料理を専門的に学びました。その後はフランス料理の霧笛楼、そしてイタリア料理店や鉄板料理店などを経て、現在こちらのフレンチ酒場ボンマルシェで店長をしています。
お店の仕事で一番大切なのは仕込みです。仕込みをしっかりしておくことで、営業中はスムーズに料理を出せます。お客様を待たせず、満足いただけるものを出すための準備をしっかりやるようにしています。
当店は厨房とお客様の距離が近いので、お客様の表情で満足されたかどうかがダイレクトにわかります。やはり、お客様が満足いただけなかったときは辛かったですね。そういった経験から、味だけではなくサービスやお客様が要望していることに応えられているかどうかを常に検討し、満足度100%に近づけて行けるよう、努力しています。
お客様の満足は
リピート来店で裏付けされる
仕事をしていて嬉しいことは、やっぱり「美味しい」と言ってもらえることですね。お客様が感激して、「ほんと来てよかったよ」とか「ここに来て幸せになったよ」と、私や当店のスタッフに声をかけて、喜びの言葉を直接伝えてくださると、とても光栄に感じます。
また、直接的な言葉は無くても、お客様が本当に満足しているならば、再び来店してくださいます。当店を一度利用された方がリピートしてくださるかどうかが、分かりやすい評価基準だと思います。
初めて当店に来店する時のきっかけは、口コミや友達とのつきあいなど、さまざまだと思いますが、それからコンスタントに来店してくださるお客様も多いので、そういうお客様との信頼を損なわないよう、今後も気を引きしめてがんばりたいと思います。
この仕事は労働時間も長いですけど、その分得られる喜びは大きいのです。お客様の喜びを自分の生活なり仕事のパワーに変えていくことができるので、私はこの仕事に誇りを持っています。
飲食業界全体にいえることではありますが、やはり人の喜びを自分のやりがいだと思える人が向いていると思います。
あとはお客様や同僚に気をつかえたり、きれい好きであること、料理そのものに興味があることなど、飲食店のスタッフとしてやっていくだけの基本的なスキルは必要ですね。