EYE's Journal

いま知りたい教育関連のテーマについて、ドリコムアイ編集部が取材・調査

15-1

シリーズ15 インターネット活用に関する高等学校アンケート調査
Part.1 
概要・設問1~設問3

編集部
※組織名称、施策、役職名などは原稿作成時のものです
公開:
 更新:

ドリコムアイnet編集部では、2012年6月22・23日の2日間にわたって、関東1都6県の高等学校1,338校を対象に「学校におけるインターネット活用」に関するアンケートを実施した。ネット環境は98.3%の学校で整っており、「先生一人ひとりに専用PCが用意されている」高等学校が58.7%だった。ネットを「大いに活用している」学校は90.8%。省庁や学校の・塾のHPの閲覧で利用するなど、調べものを中心とした利用が多い。

調査の方法は次の通り。

《 調査の方法 》
●2012年6月22・23日の2日間、1,338校の高等学校にファクシミリで調査書を送付。
●ファクシミリまたはメールにて返信。
●1,338校のうち184校から回答を得た。
●回答率は13.8%。

県別アンケート回答数
県名 国立 公立 私立 回答数 回答率
茨 城   100 25 125 23 18.4%
栃 木   62 17 79 8 10.1%
群 馬   67 14 81 11 13.6%
埼 玉 1 147 50 198 23 11.6%
千 葉   132 56 188 27 14.4%
東 京 8 184 237 429 64 14.9%
神奈川   156 82 238 28 11.8%
9 848 481 1,338 184 13.8%

Q1 学校のネット環境は整っていますか?

98.3%の学校から「学校内でインターネットを使うことができる」との回答を得た。ほとんどすべての高等学校でインターネットを利用できる環境が整っているといえる。

他に、無線接続である「Wi-Fiが利用できる」の回答が5.4%。

Q2 ネットに接続するための端末装置は
何を利用していますか? ※複数回答

横スクロールしてご覧ください

「先生一人ひとりに専用PCが用意されている学校」は58.7%、「職員室や進路指導室に設置されたPCを先生が使用する」学校が44.0%だった。

「各先生専用のタブレット端末を使用」は0.5%、「専用ではないがタブレットが利用できる」は3.3%。タブレットの高校内での普及はこれからといったところだ。また「個人所有のものを利用している」との回答は13.6%で、これはほぼノートPCである。

いただいた回答のなかで、学内でのPC配備の工夫が窺われるのが「担任業務を担う教員は専用、他は共用のパソコン。」というもの。また個人所有のノートPCを利用する場合、校内のネット接続は登録制との回答が多く、情報管理に配慮されていることが分かる。

Q3 ネット活用の主な目的は何ですか?
また具体的にどのような使い方をしておられますか?

高等学校での利用目的ということで「教科の授業で」84.2%、「進路指導で」72.8%、「学校広報で」73.4%と、この3項目が抜きん出ている。「生活指導で」の利用は20.1%であった。

「使い方」では、以下の回答が寄せられた。 ・教材研究、進路指導のための情報収集、ネットパトロール
・ホームページの更新
・県教育委員会等との連絡、報告
・教材研究、各家庭との連絡、教材活用
・部活の登録、大会参加申し込み
・生徒は文化祭等の発表内容の情報検索等で使用
・服務管理(休暇取得、出張伺い等)
・教材も分掌もすべてグループウェアでデータ情報を共有
・各自の教材研究等、HPでの広報
・課外活動のプロジェクトなど(ThinkQuest)

《Part.2 につづく》

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