東京の専門学校

都心の専門学校ならではの、特色ある学科やコースを取材

2-1

第2回 vol.1
ショップビジネス学科
(前編)

専門学校 東京スクール・オブ・ビジネス
(東京都渋谷区)
※組織名称、施策、役職名などは原稿作成時のものです
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全国から入学者を集める東京の専門学校にスポットをあて、教職員インタビューを通じてそのカキュラムに迫ります。今回は2007年度の新設が決まった専門学校東京スクール・オブ・ビジネス(TSB)のショップビジネス学科。藤田敬子先生に聞きました。

販売や店舗設計の「プロ」を育てる
新しいタイプの学科

▲藤田 敬子先生

――2007年度にショップビジネス学科を新設されるそうですが、店舗販売の仕事に就きたいと考える若者が増えているということでしょうか。

お客さまと直に接するショップスタッフになりたいと考える高校生が急に増えたとか、そういうわけではありません。そういった層は常に一定の割合でいて、これまでも、TSBの各学科、各専攻で店舗での就業を想定したプログラムを実践してきています。

けれどそれは、たとえば経営とかビジネスといった大きな枠のなかの一領域に過ぎません。いわゆる販売のプロを育てるという観点で編成したカリキュラムとまではいえず、「ショップスタッフをめざすこともできる」というのが実情でした。

これまで経営やビジネスを学ぶ、その一環として実践してきた接客、販売、店舗経営に向けた知識やスキルを抽出して、さらに厚みを増して再編したのがショップビジネス学科です。販売のプロ、そして店舗設計のプロを育てることを目的にした新しいタイプの学科といっていいと思います。

店舗展開を図る企業などでは、入社したての新入社員はひとまず全員、店舗に配属するというケースが少なくありません。接客や店舗運営にかかわるノウハウ、スキルの習得は、企業サイドのニーズでもあるわけです。

――どういった点が新しいのでしょうか。

ショップビジネス学科には3つの専攻を設けます。高校生の関心が高く、大小さまざまなメーカーやブランドが入り乱れて店舗展開を図るファッションや、アクセサリー、小物などを含む雑貨を対象にした2つの専攻、そして店舗の設計や空間を演出するスキルを身につけるショッププランナーを育成する専攻です。

そのなかでたとえば雑貨ショップビジネス専攻では、実際の店舗経営を経験することになります。店舗は代々木校舎に付設して開設する一坪ショップ「Compass Cube」を活用します。ここはいま、卒業生に貸し出したり、学園祭時の学園ショップとして使ってきましたが、これからは授業のなかで使う機会が増えることになるでしょう。

また、原宿や青山、渋谷といったファッション街に隣接する立地条件を生かしたフィールドワークも計画しています。実際に運営されているショップはまさに生きた教材です。店舗の構造やインテリア、陳列方法、接客など、ショップの戦略やコンセプトの研究に欠かせない多くの資料を目の当たりにすることができます。

卒業後も見据え
専門性を備えた進路相談の活用を

――専攻は入学段階で決めるのですか。

わずか2年間の修学ですから、入学と同時に専攻ごとの専門科目を履修することになります。学生には専攻を決めた上で入学してもらわなければなりません。

もちろん、高校で就業意欲を高める教育が進んでいるといっても、多くの高校生の志望が漠然としていることは承知しています。そこで本校では、教員ばかりでなく、職員にも学科ごとの担当を振り分けて、専門性をもって入学相談にあたれるように体制を整えました。パンフレットやホームページだけでは専攻まで決められないという高校生には、遠慮なく電話してほしいし、学校見学に訪れてもらいたいと思います。

TSBにはビジネス系のあらゆる学科がそろっています。そのため、一定の制限はありますが、入学後の志望変更に対しては、たとえば転科といった方法で対応することも可能です。でも、できるだけそういうことがないように、入学前に、納得いくまで私たちに相談してほしいと思います。

「ショップビジネス学科」の構成図(横スクロールしてご覧ください)

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