東京の専門学校

都心の専門学校ならではの、特色ある学科やコースを取材

15-1

第15回 vol.1
国際ホテル学科
(前編)

専門学校日本ホテルスクール
(東京都中野区)
※組織名称、施策、役職名などは原稿作成時のものです
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全国から入学者を集める東京の専門学校にスポットをあて、教職員インタビューを通じてそのカキュラムに迫ります。
ホテルやブライダルなど、最上級のサービスが求められる業界を総称してホスピタリティ業界といい、そこにはたくさんの専門学校出身者が就業しています。観光立国化をめざしたビジット・ジャパン・キャンペーンのスタートが2003年。当時約521万人だった訪日外国人は着実に増え、2008年には835万人を超えました。この間、東京を中心に外資系ホテルの参入も相次ぎました。専門学校日本ホテルスクールを訪ね、教育部の黒須健二朗部長に話を聞きました。

▲教育部 黒須健二朗部長

――「ホテルがつくった学校」だと聞きました。

プリンスホテルがホテリエの育成を目的に、1972年に開校したプリンスホテルスクールが前身です。'76年にはホテル従事者の人材養成とホテル業の発展、観光事業の振興を目的に設立された財団法人日本ホテル教育センターに運営母体を移し、専修学校としての認可を受けたのが'87年です。

そして2009年4月には、規模の拡大及び機能の多様化にともない、学校と財団の機能を分離。今日では新しく開設された学校法人日本ホテル学院を運営母体としています。

――財団と学校を分離したことで、今後、何か変化があるのでしょうか。

分離したといっても役員の多くは兼務ですし、教材のほとんどは財団が開発したものを使用しています。学校法人にしたことで、カリキュラムや学費等が変わるわけではありません。

「ホテル業界の現業部門における技能と知識を習得した、将来の中堅幹部育成」が日本ホテルスクールの教育目標です。財団法人と学校法人、それぞれに独立した法人として活動することになりましたが、いずれも、ホテル業界をにらんだ教育事業に努めることに変わりはありません。業界に向けての公益事業、人材育成を担うのが財団、その前段階で業界に人材を送り出すのが日本ホテルスクール……そう考えてもらえればいいいと思います。

▲国際ホテル学科のカリキュラム

――国際ホテル学科のもとに、3つの科を併設されていますね。

昼間部がホテル科、英語専攻科、ブライダル科の3つ、夜間部がホテル科とブライダル科の2つ。いずれも2年制です。ほかに1.5年制の国際ホテルマネジメント専科がありますが、こちらは大学・短大卒業者や社会人を対象とした夜間コースです。また、国際ホテルマネジメント専科では、2010年度から9月入学の1年制コースを開設させようと、その準備を進めています。

――ホテル科、ブライダル科の名はめざす業界名だと思いますが、英語専攻科とは?

名称は英語専攻科ですが、めざすのはホテル業界です。編成される授業プログラムもホテル科と同じ。ただし、こちらの授業の6割以上は英語を主体に行われます。

▲国際ホテル学科の教育理念

――ホテル業界は英語力を重要視しているということですか。

英語力に長けているからといって、それだけでホテル業界から迎え入れられるわけではありませんが、英語ができれば、就職に有利に働くことはあり得ると思います。

観光立国をめざしてスタートしたビジット・ジャパン・キャンペーンによって、訪日外国人の数は増加傾向にあります。また、外資系ホテルの参入も相次ぎました。特に外国人利用客の多いホテルをはじめとしたホスピタリティ業界では、外国語、なかでも英語は重視されるポイントのひとつだといえるでしょう。

本校では教育理念の中に「国際的視野に立脚した人間の育成」を掲げています。授業における語学はもちろん、留学制度や海外研修の制度も整えています。

《つづく》

国際ホテル学科の学費(横スクロールしてご覧ください)

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